ai sayama 世界にもっとワクワク

プロフィール

ai sayama

アーティスト / イラストレーター

主な受賞歴

  • TSUTAYA のコンペ「NEXT BREAK CREATORS PROJECT」選出。商品化。
  • 日本橋三越・Maker’ s Base 共催「新しい和柄」コンペ グランプリ。商品化。
  • ホルベイン × ザ・チョイス「クロッキーメモの表紙を描く」コンペ 最終選考。
  •  UNKNOWN ASIA「 Moxy Osaka Honmachi 賞」「横山孝文 ( 毎日放送 ) 賞」受賞。

取引先

  • 株式会社イード
  • 株式会社オリエンタルベリー
  • 一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟
  • 株式会社菊星
  • スペシャライズド・ジャパン合同会社
  • 大額株式会社
  • 株式会社毎日放送
  • ローズ産業株式会社

展示歴

  • 2016.5 上野Gallery心にて初個展「GirlsandGarden」を開催
  • 2017.2 代官山のギャラリー 2 会場にて、個展「星と少女展」「ねこ展」を開催
  • 2017.4 クリエイター EXPO 出展。2019 年まで毎年出展
  • 2017.7 TSUTAYAの企画で、台北の出版社田園城市で展示販売
  • 2018.6 (株)オリエンタルベリー協賛 の 2 人展「MINAI 展」を大怪店で開催
  • 2018.9 大阪 アートフェア「UNKNOWN ASIA」出展
  • 2019.1 マリオットホテル モクシー大阪本町にて作品展示
  • 2019.4 パリ ギャラリーモナリザ 「Lumière du Printemps (春の光)展」出展
  • 2019.9 東京インターナショナル ギフト・ショー 出展

栃木生まれの上智大学卒
お絵描きと歴史好きが

物語を描くルーツ

     社会人一年目は営業をされていたとうかがいましたが、その頃からアーティストを志望されていたんですか?

社会人なりたての頃はそういうものを目指そうとは思っていませんでした。
社会人一年目は美術品を扱う会社で営業をしていたので、関連があるといえばありますけど、自分で描いた絵を売るといったことは考えてもいませんでした。

実家が自営業で、営業をかけている姿をみていて「営業経験って役に立つ!」と感じていたので、営業職を経験したくてその職についた感じです。

     そうだったんですね!すると、アーティストへの転身のきっかけは何だったんでしょう?

子供の頃から絵を描くのは好きで、趣味でイラストを描いたりはしていたんです。今思えば、潜在的にはこの道に進みたかったのかもしれません。大学でも美術史を専攻していましたし。

すこしずつきっかけが見え始めたのは、社会人数年目で経験した事務職の頃です。
それまで営業職で隙間なく忙しく働いていたのが一転して、きっちり定時に終わる生活に変わって、自分の時間を持てるようになったんです。

その頃は、ありがたいことにオーバースペックと言っていただけるくらい業務はすぐこなせてしまって、かといって頑張った分が評価に直結するわけじゃないという環境で、正直フラストレーションが自分の中でありました。

そこで「自分にとって燃えられるものを見つけたい!」と思って、子供のころから好きだった絵を描くことをもっと活かそうとスクールに通い始めたんです。

       そこからアーティストへの道がひらけていったんですね!

これが!というよりは今まで経験したことすべてがこの道につながっている気がしています。

子供の頃からお絵描きが好きだったことはもちろん、一年目で経験した営業では絵を通じて個性豊かなひとたちとその人間模様に出会える面白さや「こういう人に絵をもってほしい」という絵を売ることに対する価値観が養われましたし、事務職で自分の時間をもてたことが技術を磨くきっかけにつながりました。

また、私は絵を描くうえで、絵に物語をのせることを常に意識して描いているんですが、この意識はもともと歴史が好きで大学で史学科に入ったことも大きく影響しているのかなとも思いました。

        歴史好きが絵のコンセプトに大きく影響していると?

歴史って人の物語が見えるじゃないですか。人の日常で起こる物語に触れることが好きなんです。人生の転機といった衝撃的なものより、家族との関係とか生活の様子とかごくごく普通の日常にある物語を聞くのが好きで。

大学時代や営業職時代で多くの人の人生の一部分に絵を通じて触れたことで、絵を見た人たちが生きてきた歴史のどこかが絵と共鳴していく楽しさを知った感じはあります。

その楽しさを今度は自分で表現したい。絵に誰かの物語をのせて描くことで、見てくれた人にご自身の過去や現在と共感してもらえたり、未来を想像してもらえたらうれしいなと思っています。

猫が好き趣味は映画や観劇
誰かの物語に没入する時間が好き!

    猫がお好きとのことで、やっぱり猫と遊ぶのが癒しの時間だったりするんでしょうか?

猫は好きで、自分でも飼っています。それだけが癒しの時間かというと、うーん、映画や舞台を見に行くのが好きですね。

映画は映画館に行って見に行くのが好きです。映画の世界に没入できるというか、世界に入り込める感じがすごく刺激になります。

そういう意味で舞台も没入できて好きなんですけど、舞台だとよく大道具とか、かきわりとか、舞台装置のほうをよく観察していたりしますね。

あとは、海外旅行とかも好きです。

    海外旅行ですか!やっぱり歴史好きとなると現地の博物館とか美術館などを訪れるんでしょうか?

いえ、名所や博物館とかを見て回るというよりは、現地の人の家に泊まりたいので、大学時代の友人に知り合いを紹介してもらって泊めてもらったりします。

       えっ!?海外で知らない人の家に泊まっちゃうんですか!?

そうなんです。コーディネーターさんとかはついてくれることはありますけど、ほとんど単身で現地の人の生活に飛び込む感じです。
その土地に暮らす人の生活の様子や考え方が知りたくて。

あと、都会的な場所より自然を感じられる場所の方が好きですね。栃木の出身なんですが、多くの自然に囲まれて育ったことも影響しているのか自然に興味を惹かれます。自然の中で生活したいという思いが根本的な意識としてあるのかもしれません。

絵は舞台装置
ai sayamaにとってアートとは

私の絵は、描いただけでは完成しません。絵を見てくださった方のそれぞれの物語があってはじめて完成します。
ある種の舞台装置のようなもので、私の絵を通じて誰かの物語がはじまるものであってほしい。

その物語は過去に起こったことかもしれないし、これから起こるかもしれない未来の物語かもしれません。
そこで生まれる新たな物語を私は感じたいし、物語を通じて会話が生まれていくのが楽しいんです。

ある方から「sayamaさんは教会を建てているんだね」と言っていただいたことがあります。
教会は、それ自体は主張することなく、教会に通う人々のイメージが教会をつくります。
ステンドグラスや彫像から何を思うかは、それを目にした人々の自由です。

私は1つの絵にたくさんの人やモノを描きます。それは、誰かの物語がはじまるとっかかりをひとつでも多く置いておきたいからです。
教会の中に多くのオブジェがあるように、私の絵のどこかが誰かの琴線にひとつでも触れ物語がはじまっていく、その物語に触れ新たなコミュニケーションが生まれる。

絵に物語をのせ、その絵を通じてより多くの物語がはじまって、やがてワクワクするような大きな物語へとつながっていくことが私にとってのアートだと思います。